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稲門空手会 元会長 渡部 俊夫
船越義珍先生(以下大先生とお呼びする。)は、沖縄手を安里安恒、 糸洲安恒両先生に学び、その奥義を究められた。その後「武道」としての空手道に開眼され、1922年5月にご上京、空手道の指導に専念された。その当時の大先生のご心境は、次の七言絶句の自奮詩に明示されている。
海南の神技 是空拳 恨むべし衰微して正博を絶つ 誰か為す中興大成の業を 此の心奮発して蒼天に誓う
尚、当時の事情については、本ホームページの「船越義珍先生と松涛館」に記載されているので承知されたい。 近代空手道の始祖と評された大先生の空手道観と具体的なご指導の内容は、1935年発刊の「空手道教範」に詳細が書かれてある。 蓋し「名著」である。 その観点から、空手道修行者に、人生の心得として、「松涛二十訓」(別掲)を教示された。私はこの松涛二十訓は、私ども松涛同門会の者に対する「遺言」であると思っている。心して味わうべき「金言」である。
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