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私は中学・高校時代は柔道部、早大入
学後は空手部に所属した。師範は沖縄出
身の船越義珍(ふなこしぎちん)
先生(号:松濤)である。
船越先生は一九五七年、私が早大空手部
に入部した直後、八九歳で逝去された。
船越先生は琉球伝来の「唐手」を新た
な理念のもとに「空手」に改め、日本伝
武術の練習体系を採り入れて「日本空手
道の父」となった人である。
空手部初期の先輩はもとより、私の数
年前の先輩たちからも船越先生の思い出
をよく聞かされた。
私は直接お目にかかる機会のなかった
ことが実に残念だったが、早大空手部に
所属することで、まがりなりに私も門下
の一員であるという自覚だけは持つこと
ができた。
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